『斜陽』
太宰治 / 著
1947年(昭和22年)に発表された、没落貴族の哀愁と生き様を描いた長編小説です。
第二次世界大戦後の激変する社会の中で、かつての栄華を失い、精神的・経済的に追い詰められていく「最後の貴族」の家族が描かれます。ヒロインの「かず子」が、古い道徳と戦いながら自らの意志で恋と革命に生きようとする姿は、当時の社会に強い衝撃を与えました。
滅びゆくものの美しさと、その中で力強く生きようとする人間の葛藤がリアルに描かれ、本作の大ヒットにより、没落していく上流階級を指す「斜陽族」という言葉が流行語になりました。今なお、戦後文学の傑作として多くの読者を魅了し続けています。